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┃安全を確認したうえで運動を 不整脈とは脈が乱れる現象のみをさすのではなく、脈や心拍が病的に速くなる、あるいは遅くなる病態を含めた心臓調律異常の総称です。従って、不整脈診断には心電図が必要不可欠です。不整脈は、期外収縮、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈の3種類に分類されます。 期外収縮は、数拍、予定より早く心拍が出現するため、脈が飛んだりしてリズムが乱れる不整脈です。頻脈性不整脈は、心拍、脈拍が異常に速い(110/分以上)状態で、多くは突然始まり、また突然停止する発作性の形であらわれます。 徐脈性不整脈は、心拍、脈拍が異常に遅い(50/分未満)状態で、めまい、眼前暗黒感、失神などの脳虚血症状をひきおこしますが、症状は徐々に進行することが多いのが特徴です。徐脈性不整脈に対する治療は、長期的に有効性が確認されている薬がないため、恒久的ペースメーカーの植え込みとなります。 期外収縮の約半数は心臓に構造的異常がなく、無治療で放置して問題のない不整脈です。 しかし、虚血性心疾患、心筋症などの基礎心疾患の存在がないかどうか、専門医の診断を受けて確認するべきです。問題がない場合は、運動負荷試験を行い、安全であることを確認したうえで運動を許可できます。 頻脈性不整脈のなかの心房細動は日常診療で最もよく遭遇する不整脈です。慢性あるいは持続性心房細動の患者は、運動により過度に心拍数が増加することがあるので、ウォームアップを十分行い徐々に運動のレベルを上げるようにします。 日本では年間およそ5〜7万人の人が心臓突然死で亡くなっており、その多くは心室細動が原因となっています。 この震えを電気ショックで取り除く、自働体外式除細動器(AED)が、近い将来一般人も使えるようになる見通しです。
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