「初心者指導法を分析する」

指導力向上委員会 副委員長 目黒 伸良氏

大人に適したアクアリラックス指導法

 初心者指導法の原則は、1無理なく自然であること、2発育・発達(健康増進)に結びつくこと、3習得が早いこと、4安全が確保されていること、5将来に向かって習得した泳法が活用できること、6楽しく泳法が習得できること、の6項目があげられます。この原則にあっており、かつ水に対する恐怖心を取り除く指導法であることが、初心者指導法には求められます。
 昔からある浮くことから始まる指導法では水に対する恐怖心を取り除けません。補助具をつけるヘルパー指導法は子どもには有効ですが、見た目の格好が悪いため大人には不向きです。アクアリラックス指導法は、水中に立つこと、歩くことから始めます。垂直姿勢から水平姿勢にもってゆく指導法なので、水に対する恐怖心を取り除くことができます。足が着かないので子どもには無理がありますが、大人の初心者指導には適した指導法です。

指導は合理的でなければならない

 泳法理論と指導理論は違います。泳法理論とは各種泳法のメカニズムを述べたもので、指導理論とは各種泳法を合理的に教えるための方法論なのです。指導の基本型は次のようなものです。1年齢にあわせて分かりやすく説明し、2水泳指導者が模範を見せ、3初心者がそれを行い、4手を加え(アドバイスをして補助を加え)、5確認をします。4の手を加えるところがポイントで、指導の見せ場です。各教程での合理的で効果的な手を加えるやり方を確立し、標準化すべきだと思います。
ただ単に泳ぎを覚えればいいわけではなくて、覚えた泳ぎを使ってもらわなくてはならないので、正しい泳ぎを教えなければなりません。
 指導は合理的でなければならず、教えるすべての教程を合理的に標準化して、すべてのインストラクターが共有する必要があります。



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