「中高年者の水泳指導を考える」

那須高原海城中学校・高等学校
広報室長 関口 雄介氏

指導は「ウォーキング姿勢」⇒
「斜め姿勢」⇒「水平に平行姿勢」がより理想


 中高年者にとって水泳は楽しくストレス発散が出来、運動効果が得られ健康な体作りが出来ることが大事です。体のリスクが高くなる分、高齢になる程、個人にあった運動処方の提供と、スタッフ全員(指導員以外も含め)の安全に対する知識向上が重要項目となります。常に質の高いプログラムに変更出来るクラブの柔軟性も会員サービスの一環かと思います。初心者指導は、歩く姿勢に近い状態から始めるのが恐怖心や体のリスクが少ないかと思います。この状態だと立ちやすく安心感があり、呼吸もしやすい状態となり、泳法の習得もはやく出来ます。
 体のリスクを守る意味では、斜めの状態でも腰を反らさず、体のラインを真っ直ぐに維持を心掛ける事が腰痛等の予防になり、また筋肉の刺激にもなります。この状態で楽に泳げるようになってから、頭の位置移動(やや下げめ)、プル動作やキックをしっかり教え、推進力を習得させ徐々に水面に対し平行にして抵抗が少ない泳ぎに繋げれば良いと思います。

水泳指導者は「スタジオ」⇒
「スイミング」レッスン担当がより理想


 水着の、スタジオ&スイミング兼用が開発されているのと同様に体のリスク軽減を考えると「スタジオ」⇒「スイミング」が理想かもしれません。例えば、姿勢の悪い方を矯正せずプールレッスンを行うと体の支えがない分、余計に悪くする可能性もあります。また、歩幅が小さい方に無理にプールで大きなキックをさせると股関節を痛める原因になるかもしれません。スタジオの大きな鏡を使ってウォーキングをしながら姿勢の矯正や、ゆっくりと各関節のストレッチを行い可動域を広げることも、水泳レッスン効果の向上やリスクの軽減になると思います。
 水泳インストラクターの中には、スタジオレッスンと考えるだけで「無理」だと思う方もいますが、鏡を使用して肩の左右バランスを見たり、腰の反り返りチェック、歩く姿の外股、内股の確認を行い、通常の準備運動ストレッチを時間をかけてゆっくり行えば良いのです。



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