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脂血症予防改善のための
アクアフィットネスの実技・指導実習
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北九州プリンスホテルスイミングクラブ
小出繁美氏 |
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動脈硬化の原因となる高脂血症には、水中でのウォーキングやジョギングなど、血流量を増加させて血管内皮細胞を刺激し、血管を弛緩・拡張させることで動脈硬化の改善が期待できる有酸素運動が最適と思われる。反面、静脈還流の促進による一過性の血圧上昇の懸念もあり、高齢者の場合はかえって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすおそれもある。
予防策として、水中トレーニング実施の前に、プールサイドに腰掛けて入念なウォーミングアップと四肢のストレッチングを行うことが必要である。このような陸上における、準備運動を実施することで、血管と筋肉の柔軟性を高め、水中での有酸素運動を安全に、より効果的に行うことができる。入水後も、患者の心拍数の変化に常に留意し、運動の強度を適宜調節する。
まずは、水慣れを兼ねたウォーミングアップとして水中歩行から始め、大腿部や臀筋、腸腰筋など下半身のストレッチングに移行。その後、有酸素運動の水中ジョギング、加えてダンベル等の器具や水の抵抗を利用した軽度の筋力トレーニングを行う。適度な筋力トレーニングは、基礎代謝を高め、効率的な有酸素運動を行う上でも効果がある。大胸筋・広背筋・大腿四頭筋・腹筋・上腕筋・下腿筋など、大きな筋肉から小さな筋肉へ、中央の筋肉から末梢の筋肉へとトレーニングを行うと効果的。いずれも正確なフォームで行わなければ効果が上がりにくい。トレーニング後は、再び水中歩行でクーリングダウン。同時に簡単なレクリェーションで頭の体操など(両手でグーチョキ・パーをずらしながら行うなど、左右の手を別々に動かす動作を行うと、脳を刺激し高齢者のぼけ予防などに役立つ)も行うと楽しいプログラムをつくることができる。 |