8月13日(土) 実技指導 
「対象別指導法(1)腰痛」 大方 孝 氏

身体を伸ばすと痛むのか、曲げると痛むのか、身体の左右に歪みが出ているかなどを把握し、適切な運動を処方する。浮身姿勢で行なうアクアストレッチ(脚部牽引法・腰部ストレッチ・骨盤調整牽引法・脚長調整法)は、プログラムの最後に取り入れると良い。


←アクアストレッチ:
浮身姿勢で行う骨盤調整牽引法と腰部ストレッチ


←おもりを付けたタコ糸で正しい姿勢をチェック
 
 8月13日(土) C5実技指導
「ウォーキング」 大方 ことみ 氏

▲ちどり歩き
前歩きのほかにも、横歩き・後ろ歩き・ひねり歩き・ちどり歩きなど様々な歩き方を上肢と複合して、トレーニング、ストレッチすることで姿勢改善の効果が期待できる。ひねり歩きは腰痛予防に、ちどり歩きは骨盤の歪み矯正に、かかと歩きは転倒予防に効果的である。

 
 8月13日(土) C6実技指導
「ジョギング」 大方 ことみ 氏

ウォーキングから少しずつペースを速め、姿勢を崩さずに腕を後ろに振ってはずみをつけるようにする。足の裏全体で着地して、母指球でしっかり蹴ること。筋力トレーニング後に有酸素運動をとり入れることで脂肪燃焼、基礎代謝を高めるなど、無理なく楽しめるプログラムを工夫してほしい。

▲ファンヌードルを利用して2人組でジョギング ▲レクレーションを活用したジョグ
 
 8月18日(木) AA7実技指導
「水中運動補助器具使用法」 大方 孝 氏

神経・筋協応運動、有酸素運動、筋力運動、柔軟運動の4つがうまく調和されることによって、効果的な水中運動が可能。ヌードルの浮力を活用し、無理のない範囲で楽しみながら力をつけていく。リハビリや高齢者の筋力維持などの“目的を持って来ている利用者”に対し、楽しく運動を続けさせる努力を惜しまない工夫をする。


▲カラフルな色とさまざまな形の器具を使って飽きさせない工夫をする


▲コロコロボールを利用したアクアマッサージ
 
 8月18日(木) AA6実技指導
「対象別指導法(8)障害者」 大方 ことみ 氏

水中運動で培われるさまざまな体験は将来の自信につながる。はじめの挨拶、指導の転換など、積極的に声を出して、メリハリをつけたプログラムに留意。水中運動は、グループ指導であっても個別対応を忘れないこと。指導者は、使わない(もしくは動かない)機能を動かす努力を惜しまず、今ある機能の維持・向上又本人の意欲を引きだすことにつとめること。


▲声かけはゆっくりと目を見て

▲楽しくメリハリをつけたプログラムで

「対象別指導法 障害者」では、加藤英梨子さん(22歳)、高島伸行さん〈所属TSSたまがわ〉(20歳)、木村深雪さん(19歳)、野澤隆弘さん(18歳)の4名の障害者の方にご協力を頂いた。加藤さんは水泳歴16年で東京都障害者水泳大会補助付き泳法25m・金メダルを受賞した実力の持ち主。特に背中側と脚力を中心に水中でトレーニングを継続することで、自立した歩行も確保できている。高島さんは、水中運動で身体機能の向上と水慣れの効果で現在では、成人コースに週1回(Ba・Crクラス)通い、体力を維持している。プール内では、講師の大方ことみ氏から繰り出されるさまざまなレジスタンス・ストレッチ運動と、受講者へのアドバイスが繰り返される。すべてを自分の物にしようと、氏の言葉にじっと耳を傾ける受講者たちの姿が印象的だ。
 
 8月19日(金) AA8実技指導
「対象別指導法(9)高齢者」 幸山 玲子 氏

高齢者は気力と体力の差を自身で認められないので、頑張りすぎない楽しいプログラムの提供が大切です。運動を継続してもらうためにも必要です。メディカ ルチェックで入手しづらい情報は、会話など日頃のコニュニュケーションから引き出すと良いでしょう。水中ではストレッチを中心に、可 動域を広げていく工 夫を。今の高齢者はとてもおしゃれ。クラシックやジャズなど、音楽にも気を使って下さい。

▲幸山玲子氏 ▲ストレッチ運動を中心に可動域を伸ばす工夫を
 
 8月19日(金) AA9実技指導
「対象別指導法(10)股関節」 安藤 千穂 氏

手術などで関節にボルトが入っている人もいるので、関節の構造を理解したうえで指導をすること。リラクゼーションと緊張を意識して関節を刺激する方法、水中で、尻のエクボに手を当ててのマッサージ、手で触らずに関節の近くで水流を発生させてするマッサージも効果的だが、内側へのひねりやねじり行為は、浅い関節部分が外れる可能性があるため、禁止動作となる。

▲股関節の構造を理解したマッサージを ▲水流を利用して


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