平成17年度第6回ベストスイマー表彰式・懇親パーティー開催




 6月17日(金)、東京の帝国ホテル「光の間」において、協会理事・役員・賛助会員・加盟登録クラブ・報道関係者・一般参加者約150名が出席し、第6回ベストスイマー表彰式が開催された。
 今回の表彰式およびパーティは石井好子さんの歌声や、小原孝さんのピアノがBGMとして流れるという贅沢な雰囲気の中で行われました。また来場者の方々が楽しみになさっている木原光知子さんによる軽妙なインタビューは、受賞者の皆様の水泳を愛する気持ちが伝わってくるものでした。

 「もっともっと泳ぎたい」一日5000mに驚きの声
▲第一の目標は健康維持、
と三浦忠さん

 実直なお人柄がうかがえる三浦忠さんは、66歳のときに何か趣味を持とうとクワスイミングスクール(愛媛)に入会。昨年は353日クラブに通い、年間1,175km(一日約3,000m)泳がれました。水泳の魅力は、健康でいられることと、肩書きなしの文字通り裸の付き合いで楽しい語らいができる友人が増えることと三浦さん。プールを出て家路に着くときに「今日も元気に泳げたな」と健康を確信し、感謝する毎日だそうです。水泳を始めてからはいたって健康で、これからもずっと自立した生活を送れるように、健康維持を第一の目標に泳ぎ続けたいとおっしゃっています。

▲着物姿で出席者を魅了した
浅井昭子さんと笑顔の成田真由美さん
 美しい着物姿で壇上に上がられた浅井昭子さん。昨年は年間2,025km(東京福岡往復、一日5,000m)泳がれたとの紹介があると、会場から感嘆の声が上がりました。1994年にゼロから始めた水泳ですが、12kgの減量に成功したこと、健康が維持できることがここまで泳ぎ続けてこられた原動力となっているそうです。ヴィムスポーツアベニュウ(東京)に通って指導を受けていらっしゃいますが「クラブのお休みのために年間302日しか通えない」とユーモアたっぷりに話される浅井さん。「クラブのインストラクターや健康な体に生んでくれた母、安心して水泳に打ち込むことをさせてくれる夫に感謝しつつ、体力・気力の続く限り水泳を楽しみたい」と喜びを語られました。

 心にも身体にもいい影響を

▲花のような笑顔で
石井好子さん
 「人生の流れの中で、あるときは激流に翻弄され戦ってきた私は、今も一生懸命泳いでいる身なので年寄りになったと思う余裕はないのだ」。これは石井好子さんが、ご自身の著書『さよなら私の二十世紀』の中で書かれている言葉です。
 石井さんが水泳を始めたきっかけは、ご尊父とご主人を相次いで亡くされ、悲しみに沈んでいたとき、木原光知子さんから勧められたことによるものでした。その約1年後に台湾でのマスターズ大会があり金メダルを獲得、水泳によって悲しみを乗り越えることができたと話されています。喜びを取り戻された石井さんのお話に、会場のあちこちでうなずく姿が見受けられました。

▲賞状を手に、ちょっと
はにかむ小原孝さん
 ピアニストの小原孝さんが本格的に水泳を始められたのは12年前、今ではマスターズ大会の常連でいらっしゃいますが、小指の腱を痛めたときに医師からリハビリのために水泳を勧められたのがきっかけだったそうです。またご自身の著書『ねこふんじゃったの国から』の中で「水泳の自然な動きや、力を抜くという技術はピアノを弾くときの永遠のテーマであり、水泳とピアノは共通点が実に多い」と意外とも思える結びつきを書いていらっしゃいますが、「ピアノの演奏会にはかなりの体力が必要なのです。以前は非常に華奢でしたが水泳を始めてからは、体型はあまり変わらずに体重を13kg増やすことができたため、音にもいい影響が現れています」とのお話になるほどと納得。これからも力強く、そして流れるような素晴らしい音色で私達を楽しませてくださることでしょう。
 また会場には昨年度受賞者の葉室三千子さん、東庄五郎さん、アテネパラリンピックで見事7冠を達成された成田真由美さんのお姿も見えました。水泳を通して広がる輪の楽しさを実感できるひと時でした。



これまでのベストスイマー表彰式・懇親パーティーの模様はこちらです。
     


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