水泳教師「専門科目」講習会 No.2


対象別講習会について

対象別講習会は、水泳の指導教程を対象別に10個のカテゴリーに分けて、水泳教師6つ・水泳上級教師4つを割り当てて講習会を開催するものです。
各々の講習会は、基礎理論(通信講習を含む)、実技指導実習によって構成されています。

[対象別講習会の内容]

1)公認水泳教師

(1) 水泳基本講習会 時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
水泳史 1 2 3 水泳の歴史
水泳運動論 1 2 3 水泳運動の特徴
クロール・背泳ぎ・平泳ぎ 1.5 1 2.5 クロール・背泳ぎ・平泳ぎの理論
バタフライ・横泳ぎ・立泳ぎ 1.5 1 2.5 バタフライ・横泳ぎ・立泳ぎの理論
実技
指導
実習
クロール・背泳ぎ 1 1 正しい泳ぎの習得とタイムの測定
及び泳法指導のポイントの習得
平泳ぎ・バタフライ 1 1 正しい泳ぎの習得とタイムの測定
及び泳法指導のポイントの習得
スタート・ターン・横泳ぎ・立泳ぎ 1 1 正しい泳ぎの習得とタイムの測定
及び泳法指導のポイントの習得
  合     計 8 6 14  

※水泳基本講習会では、次の実技試験を実施いたします。
種 目 試 験 の 基 準
100m
個人
メドレー
(1)制限タイムで泳ぐこと。(男子:1分40秒以内、女子:1分50秒以内)
  ※36歳から1歳につき1秒加算する。
(2)競泳競技規則に違反しない泳ぎで、模範となる泳ぎであること。なお、次の場合は不合格とする。
 1.競泳競技規則違反とまでは行かないがまぎらわしい泳ぎ。
 2.バタフライでドルフィンキック以外のキックを使用した場合。
 3.自由形をクロール泳法以外で泳いだとき。 4.バサロキックを行った場合。
横泳ぎ (1)20mを12あおり以内(出発は、壁・水底を蹴らないで仰向け浮きから)で泳ぐ。
(2)次の場合は不合格とする。
  1.横体(45°以上傾いた場合)でない場合。 2.顔が完全に水没した場合。
  3.逆あおり、カエル足を使用した場合。 4.手が常に水上に出る場合(さき手はかいてもよい)。
  5.スカーリングを使用した場合。
潜行 (1)平浮きの姿勢から潜入し、男子20m、女子15mを完全に潜行する。
(2)水中の泳形は自由。

(2) 幼児水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
幼児の発育発達 1 2 3 幼児水泳と発育発達
幼児の心理 1 2 3 水泳と幼児心理 幼児心理の発達
幼児水泳指導理論(1) 1.5 1 2.5 幼児水泳の指導内容
幼児水泳指導理論(2) 1.5 1 2.5 幼児水泳の指導ポイント 幼児水泳の問題点の解決
実技
指導
実習
3歳代の水泳指導 1 1 3歳代への具体的指導を経験する同時に具体的指導を学ぶ
4歳代の水泳指導 1 1 4歳代への具体的指導を経験する同時に具体的指導を学ぶ
5歳〜6歳代の水泳指導 1 1 5歳〜6歳代への具体的指導の経験、同時に具体的指導を学ぶ
  合     計 8 6 14  

(3) 学童水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
学童の発育発達 1 2 3 学童水泳と発育発達
学童の心理 1 2 3 水泳と学童心理 学童心理の発達
学童水泳指導理論(1) 1.5 1 2.5 学童水泳の指導内容
学童水泳指導理論(2) 1.5 1 2.5 学童水泳の指導ポイント 学童水泳の問題点の解決
実技
指導
実習
水慣・クロール・背泳ぎ 1 1 学童への具体的指導を経験する同時に具体的指導を学ぶ
平泳ぎ・バタフライ 1 1 学童への具体的指導を経験する同時に具体的指導を学ぶ
個人メドレー・スタート・ターン 1 1 学童への具体的指導を経験する同時に具体的指導を学ぶ
  合     計 8 6 14  

(4) 成人水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
成人の運動と生理 1 2 3 成人水泳と成人の生理
成人の心理と栄養 1 2 3 水泳と成人心理 水泳の消費カロリーとバランスの取れた栄養管理
成人水泳指導理論(1) 1.5 1 2.5 成人水泳の指導内容
成人水泳指導理論(2) 1.5 1 2.5 成人水泳指導ポイント 成人水泳の問題点の解決
実技
指導
実習
水慣・クロール・背泳ぎ・平泳ぎ 1 1 成人への具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
バタフライ・個人メドレー・スタートターン 1 1 成人への具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
横泳ぎ・立泳ぎ 1 1 成人への具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
  合     計 8 6 14  

(5) 競技水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
競技水泳概論 1 2 3 競技水泳の歴史 競技水泳の特性
競技水泳の規則 1 2 3 水泳競技会の競泳規則
競技水泳のコーチング 1.5 1 2.5 各泳法のコーチングの実際
競技水泳のトレーニング 1.5 1 2.5 競技水泳トレーニングの基本 競技水泳トレーニングの種類と特徴
実技
指導
実習
クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ 1 1 四泳法の具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
個人メドレー・スタート・ターン 1 1 個人メドレー・スタート・ターンの具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
シンクロナイズドスイミング・水球・日本泳法 1 1 シンクロ・水球・日本泳法の基本を学ぶ
  合     計 8 6 14  

(6) 水泳安全管理のための
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
水泳安全管理法 1 1 2 水泳安全管理の方法 プールで起こる事故の実態
救急法・救助法 1 1 2 緊急時における応急手当 緊急時における救助法
人工呼吸 1.5 1 2.5 緊急時における人工呼吸
心マッサージ 1.5 1 2.5 緊急時における心マッサージ
実技
指導
実習
救急法・救助法 2 2 救急法と救助法の具体的やり方を学ぶ
心肺蘇生法(1) 1.5 1.5 人工呼吸の具体的なやり方を学ぶ
心肺蘇生法(2) 1.5 1.5 心マッサージの具体的なやり方を学ぶ
  合     計 10 4 14  

※水泳安全管理のための講習会では、実技試験の心肺蘇生法を次の内容にて「心肺蘇生法(2)」において行います。
心肺蘇生法 (1)心臓マッサージを含む心肺蘇生法。心臓マッサージ15回、人工呼吸2回を1サイクルとし、
   5〜6サイクルを行う。
(2)手順を間違えた場合は不合格とする。但し、本人が気づき手順を正した場合は可とする。
(3)2分30秒以内で行うこと。
(4)間違いの申し出があった場合は、初めから実施できる。

2)公認水泳上級教師

(7) ベビ−スイミングインストラクタ−
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
0歳〜2歳代までの発育発達 1 2 3 ベビースイミングと発育発達
0歳〜2歳代までの心理 1 2 3 水泳と心理 心理の発達
ベビースイミング指導理論(1) 1 2 3 ベビースイミングの指導内容
ベビースイミング指導理論(2) 1 2 3 ベビースイミングの指導ポイントと問題点の解決
実技
指導
実習
6カ月〜12カ月のベビースイミング 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
満1歳〜1歳6カ月 〃 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
1歳7カ月〜1歳12カ月 〃 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
満2歳〜2歳12カ月 〃 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
  合     計 8 16 24  

(8) 高齢者水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
高齢者の運動と生理 1 2 3 高齢者水泳と高齢者の体力と生理
高齢者の心理 1 2 3 高齢者水泳と心理
高齢者水泳と栄養 1 2 3 高齢者水泳と栄養管理
高齢者水指導理論 1 2 3 高齢者水泳の指導内容 指導ポイントと問題点の解決
実技
指導
実習
実技指導実習 水慣・クロール・背泳ぎ 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
平泳ぎ・バタフライ 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
横泳ぎ・立泳ぎ 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
高齢者のための水中運動 1 2 3 具体的指導を経験すると同時に具体的指導法を学ぶ
  合     計 8 16 24  

(9) 妊婦水泳インストラクター
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
妊娠と分娩 1 2 3 妊娠の経過と分娩
妊婦水泳概論 1 2 3 妊婦水泳の目的 妊婦水泳実施条件
妊婦水泳指導理論(1) 1 2 3 実施前の確認事項 妊婦水泳指導原則
妊婦水泳指導理論(2) 1 2 3 妊婦水泳指導の具体的指導内容
実技
指導
実習
準備体操・水なれ・背泳ぎ系 1 2 3 妊婦のための準備体操・水なれ・背泳ぎ系の具体的指導を学ぶ
クロール系・弛緩法 1 2 3 妊婦のためのクロール系・弛緩法の具体的指導を学ぶ
平泳ぎ系・バタフライ系 1 2 3 妊婦のための平泳ぎ系・バタフライ系の具体的指導を学ぶ
妊婦水泳特有教程 1 2 3 妊婦のための呼吸法・水中座禅等の具体的指導を学ぶ
  合     計 8 16 24  

(10) 施設運営管理のための
講習会
時間数 主 な 内 容
講習 通信 合計
基礎
理論
水泳施設論 1 1 2 安全な水泳施設 望まれる水泳施設
SCの経営管理と委託業務 1 1 2 スイミングクラブの経営 水泳場の委託業務
水泳場施設管理と衛生管理 1 1 2 水泳施設の管理 水泳場の衛生管理 水質管理
スイミングクラブの運営 1 1 2 スイミングクラブの運営
各種講習会の計画と運営 1 1 2 各種講習会の計画と運営
障害者水泳の計画と運営 1 1 2 障害者水泳の実際
その他水泳の計画と運営 1 1 2 水中での遊び等のその他水泳
実技 水泳評価 1 1 2 受講者の水泳技術評価 水泳指導の結果の評価方法
  合     計 8 8 16  

 ※施設運営管理のための講習会では、実技指導実習の試験を次の内容で実技指導実習中に行います。
種 目 内  容
100m
個人メドレー
(1)特に制限タイムを設けず、泳形を重視する。
(2)泳法違反は、不合格とする。
各泳法の
スタート・ターン
技術の判定を行う。次の場合は不合格とする。
(1)競泳競技規則に違反している場合。
(2)違反とまでは行かないが、競技者として不適とみなされた場合。
(クイックターンは講習を通じて一応の基準に達していること。)
立泳ぎ 試験は3分間行い、次ぎの場合は不合格とする。
(1)耳たぶが水没した場合。
(2)手を使用した場合。
(3)著しく安定を欠いた場合や移動した場合。

←前のページ 次のページ→